CDNetworks、1.01 TbpsのDDoS攻撃を緩和することに成功

シンガポール、2025年12月10日— CDNetworks、APACをリードするエッジサービスおよびネットワークプロバイダである同社は、2025年10月11日に大手ソフトウェア配信プラットフォームを標的として発生した、最大 1.01 テラビット/秒（Tbps）の大規模なDDoS攻撃を緩和したことを発表しました。CDNetworksは本攻撃に対し、正規通信への影響を生じさせることなく、悪性トラフィックを完全に遮断したとしています。

今回の攻撃は、身代金要求を目的としたランサムDDoS攻撃（RDDoS）の一環でした。攻撃者はネットワーク層を狙った大規模なフラッド攻撃を繰り返し行い、正規ユーザーのトラフィックを最大約3分の1減少させる事態に至りました。また、攻撃者は、身代金が支払われない場合には妨害行為を継続する旨を示していました。

こうした状況を受け、CDNetworksは顧客環境を保護し、トラフィックの安定化を図るため、クラウド型DDoS緩和プラットフォーム「 Flood Shield 2.0 」を展開し対応しました。Flood Shield 2.0は、グローバルに分散された20 Tbps超のスクラビング容量を備えており、悪性トラフィックをリアルタイムに検知・フィルタリングするものです。

その後4週間にわたり断続的に発生した攻撃に対しても、CDNetworksは継続的な緩和対応を実施し、顧客サービスの可用性を維持しました。これによりインシデント期間中も正規ユーザーのアクセスが確保され、最終的に顧客は身代金を支払うことなく攻撃を乗り越えたとしています。

CDNetworks APAC Head of Sales の Antony Li は次のように述べています。
「2025年第4四半期は、ソフトウェア配信プラットフォームを狙った恐喝目的の攻撃が頻発し、20以上の企業が同一とみられる攻撃グループの標的となりました。攻撃者は常に防御体制に隙のある環境を狙っています。リアルタイム監視やグローバルスクラビング能力を備えた専門的なDDoS対策の重要性は今後ますます高まるでしょう。」

先進的なAIエンジンを基盤とするCDNetworks Flood Shield 2.0は、L3/4およびL7のDDoS攻撃に対して適応型の防御を提供し、リアルタイム検知、自動緩和、グローバルなトラフィックスクラビングを特長としています。また、CDNetworksの WAAPテクノロジー の一部として、アプリケーションとAPIをエンドツーエンドで保護することを支援します。

About CDNetworks

CDNetworksは、APAC地域をリードするネットワークとして、世界2,800以上のPoP（拠点）と20年以上の技術経験を有し、エンドユーザーに高速かつ安全なデジタル体験を提供しています。当社の製品・サービスには、Webパフォーマンス、メディア配信、クラウドセキュリティ、エッジコンピューティング、ゼロトラストセキュリティ、コロケーションサービス などが含まれ、いずれも企業のビジネスイノベーションを支援するよう設計されています。

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